中学受験を応援します!お受験のマメ知識

子供の将来のためにも良い学校に入ってほしいですよね。そのためには良い中学校や塾選びが必須となります。

トップページ > ゆとり教育

ゆとり教育

ゆとり教育政策てご存知ですか?

・ゆとり教育によって、学力低下した。
・ゆとり教育によって、親の負担が増えた。

批判とともに聞かれる「ゆとり」のことば。子供にとって、ゆったりしいた時間を家族とともに過ごすことが良いはずなのに、どうして批判が集中しているのでしょう。ゆとり教育ってなんだったのでしょう。

★★★

ゆとり教育とは、日本教職員組合が提唱した教育理念です。日本人の教職員、教育にかかわるスタッフで組織されている、教職員組合の中では日本最大の労働組合です。

日教組といえば、ゆとり教育とともに君が代不斉唱問題が大きな社会問題となりました。企業にでも起こりうることですが、文部科学省が法律を根拠に教育指導する内容と、現場で働く教職員組合が思う教育理念が反発し合っておこった問題です。

宗教を教えないという公立学校の大儀と、「国旗及び国家に関する法律」の解釈は、一個人で思うところはあれ、公立のむずかしさだと思います。

人間には宗教の自由があり、日本ではその自由が認められており、実際の生活の中でも、切り離せない習慣であります。あえて宗教法人の私立校を選んだほうが、自然なのかもしれないと思うこともあります。

ただし宗教の自由は、家族によるものではなく、個人の選ぶところでなくてはならないので、宗教法人の学校に入って、何を信じ何を学ぶのか、個人がよく考えなければなりません。

とある宗教法人の理事長にお話をうかがったところ、そこはキリスト教系ですが、宗教の自由についての解釈が広く、創立記念行事に、仏教の各宗派、神道の代表者も招き、子供とともにディスカッション行うとのこと。

胡散臭い(と言ってしまうと語弊があるかもしれませんね)新興宗教は別として、昔から人々の心に根付いている宗教とは実は心が深く、教えてもらうことが沢山あるような気がします。

★★★

話が、ゆとり教育から離れてしまいました。日教組のことから、宗教論に飛んでしまうところでした。

ともかく、この日教組が、子供たちを詰め込み教育から解放し、多様な能力をさせるために、考えられたにがゆとり教育です。

ゆとり教育以前は、知識重視型教育と言われ、学習指導要綱に沿って詰め込み教育、管理教育が行われ、そのため受験戦争が起こり、さまざまな悪影響が発生したとされています。

悪影響とは、校内暴力・いじめ・落ちこぼれの発生です。

ゆとり教育の提唱が1972年、70年代後半から学習指導要綱が徐々に改正され、週休2日になったのが1992年のことですから、私や主人は、まさに、ゆとり教育以前、知識重視型教育の末期の学校にいたということです。

確かに、校内暴力はありました。イジメもありました。登校拒否という言葉も、学級崩壊も普通に身近にありました。

そんな中で、自分たち子供が不幸な境遇だとは思わなかったし、最初にちらっとお話したように、田舎の町では、受験戦争にも深く関わらず、こどもらしく伸び伸び育っていた、と自分ではそう思うのです。

★★★

それなのに、今、大人になって自分たちが育ってきた境遇のことを、知識重視型だの、管理教育だのと言われると、とても不思議な気持ちになります。

同じように、今の子供達も、ゆとり教育で可哀相だ、と言われても、みんながそういう境遇なのですから、何も感じないのでしょうね。

教育を受けさせる方の気持ちが、時代によって、世論によって動いていく様を大人の目線で見られようになった今、自分が子供にしてあげられるないのか、必死で探してしまう時、こうやって皆、順番に大人になっていくのだと、しみじみ感じるのです。

一生懸命考えてあげていれば、きっと大丈夫。政策を動かせなくても、教育現場を変えられなくても、想いが伝わった人に育ってくれればいいと思うのです。

つまるところ、家庭教育が大事だということになってしまいますかね…(また話がそれてしまいます…ゴメンナサイ)

★★★

ゆとり教育の経緯

私の話はすぐにそれてしまうので、ゆとり教育の経緯をデータにしてみます。


1972年 ゆとり教育理念の提唱、学校5日制の提起
1977年 学習指導要綱、全部改正 … 学習内容見直し、授業時間の削減
1980年 新指導要綱実施
1989年 学習指導要綱、全部改正 … 学習内容見直し、授業時間の削減
1992年 新指導要綱実施
      小学校1、2年生の「理科」「社会」が「生活」科になる
1992年 第2土曜日を休業
1995年 第4土曜日を休業
1996年 学習指導要綱に「ゆとり」が重視される
1999年 学習指導要綱、全部改正 … 学習内容見直し、授業時間の削減
2002年 新指導要綱実施
      完全週5日制の実施
      「総合的な学習の時間」が新設
      「絶対評価」の導入
2004年 学力低下が問題となる
2005年 学習指導要綱の見直し要請

★★★

私の子供のころは土曜日は学校に行っていたし、親も土曜日は仕事でした。それに絶対評価って、ごく最近のことだったんですね。初めて知りました。友達の成績表と見くらべたことなかったけれど、たしかに競争社会の中にいたわけだ。

だからといって、うちの子供達の成績表は、絶対評価のはずなのに、その基準が曖昧だなぁと思う部分もたくさんあり、どちらがいいとは言えないですね。

しかも実際にゆとりを入れてから、ダメだと判断する期間が短いことにビックリ。92年、95年の改正が大きく響いているとも思えないし、2002年の大幅な改正があってからの子供達って、まだ20代でしょう。

社会の重要なポジションにつくのはこれから先。2004年の、国際間での学力比較調査が学力低下が問題の引き金になったと書かれていま

したが、ゆとり教育の悪いところを数字で判断するのは簡単なこと。ゆとり教育によって、何を引き出したかったのか、それが実社会の中で証明されていくのには、まだまだ時間がかかるはずなのに。

時の流れを早く感じるのは、決断が早すぎるということもあるのでは?と、ちらっと思います。

でも結局、この先の話に出てきますが、受験するとなると、必要な学力が足りず、学校教育以外で教えなければいけないことがたくさん出てくるので、ゆとり教育 = ダメだった ということになってしまうのです…。

思い出して欲しいですよね、ゆとり教育の前、詰め込み教育 = 受験戦争 を引き起こしていたことを。根本的な問題は、解決していないのでは?
 
★★★

ゆとり教育の見直し

2005年、ゆとり教育は見直される方針になりました。結局、ゆとり教育には弊害が多かったというのは、学力比較調査の点数で判断されたことですが、基礎学力を養うのは、学校だけなのか?と感じます。

前にも書いたように、はっきりした結果が出るのなんて、その時期の子供たちが社会のリーダーシップをとるようになる30〜40年後のこと。

2、3年単位の調査の結果で方針をコロコロ変えていても、基礎学力を重視すべきなのか、ゆとりを重視すべきなのか、政府の方針で人格が決まるわけではありませんから、本当のところ、一人一人が選ぶことができればよいと思うのです。

残念ながら、人間性を育てる「ゆとり」の意味合いであった総合学習の時間を減らし、基礎学力を向上させるための教科学習の時間が増えることになったようです。

しかし世間の動きは、すでに、教育は学校現場にあらず、塾依存、私立校志向へと移りつつあります。

中学受験を考えたときに、学校の教育理念、教育カリキュラムが一貫していることが私立校が良いと思える理由です。総合学習も、教科学習も、結局は時間ではなく「質」です。

適当な時間と、プロフェッショナルな教師、学ぼうとする姿勢が合えば、身につくのでは。現場にいない私が、口で言うのは簡単です。

でも、役所の方針によって流されてしまう公立校より、伝統的なやり方を重んじる私立校に惹かれるのも当然かも。

公立校で育った私は、家から近いし、授業料の安い公立学校が、信頼できるところなら良いのに…と思います。

関連エントリー