「ゆとり教育」と「習うより慣れろ」
ゆとり教育の弊害として教育現場でなにが起こっているか、授業参観でも実際に目にしたし、たくさんのブログや記事でも書かれている事柄です。考え方を理解した上で、間違いのない解法を学ぶ。
自分の幼いころを思いだそうとしているのですが、十進法の意味、10こ集まると位がひとつ上がるということを、おはじきを使って、延々と実験した … という覚えがないのです。
数の数え方は、お風呂に入って100まで数える。これが基本。
10こ集まるから、位がひとつ上がるのだという論理を、小学校の低学年で、1コマの授業時間をつぶし、延々と理解させることに、深い意味があるのでしょうか。
かけ算でも同じこと。強制的に九九を覚えてしまえば、買い物をするときに、10円の飴を5個買えば、5回足すより、1回のかけ算の方が早いということを、実体験で学習していくでしょう。
国語の授業でも同じことです。人の価値観なんてそれぞれなので、文書を短く区切って、その内容について語り合うことが、小学生の学習で必要なのか、私には疑問が残ります。(反論のある先生ごめんなさい)大人になって、いろいろの言葉や、人の立場や、生き方を知ったときに物語の中から学ぶことがたくさんあるはず。
今は、たくさんの言葉の意味を知ること、漢字の使い方を知ること、たくさん文章を書くことの方が大事なのではないかしら。
戦争に行くお父さんの気持ちをディスカッションさせる授業を見ましたが、戦争についての歴史教育が行われていないのに、文学の中での感情表現についてまで、正しい答えを導き出させようとする。親世代、ましてや祖父母世代まで戦後生まれの子供も多い中、とても難しい内容です。
ちなみに、小学校4年生のこの時の問題は、出征を間近に控えたお父さんが、(出征することは、後の文章読まないと分からない)幼い子供を思いっきりあやしているシーン。どうしてこのお父さんは、いつも子供をあやす時、激しく「高い高い」するのか、という問題です。
百点満点の答えかどうか分かりませんが、戦時下での、悲しい切ない暮らしぶりを、激しく子供をあやすことで辛い気持ちを紛らわしてる。子供の未来を案じ、せつない気持ちを表している。
自分が近い将来出征することを感じている … などです。戦争の話なので、答えにも戦争の不幸さを絡めなければいけないはずです。
うちの娘の答えは、高い高いすれば、赤ちゃんが喜ぶから。お父さんが、とても赤ちゃんをかわいがっていることがよくわかる。 と答えました。… 間違いではないでしょう?
彼女には戦争の経験値は無いが、お父さんには遊んでもらったことがあるからです。私にも戦争の経験値はないけれども、正解に近い答えを出すことができる。
今はこれしか答えられないうちの娘も、これからたくさんの本を読み、いろいろの体験談を聞き、大人になった時には当たり前のように戦争の悲しさを感じることができるはず。
でも、今は無理だったんです。
学校の授業では、「なぜ?」という部分に、時間を使いすぎているような気がします。ある程度、無理矢理覚えてしまって、後からどのように使うのかと検証した方が、効率が良い場合もあるのではないでしょうか。
もちろん暗記能力には差がありますから、どの子にとっても同じ方法が当てはまるとはいえないのでしょう。
受験勉強は決してゆとり教育ではありません。けれども詰め込みで覚えた知識が、必ず役に立つときが来る。学校教育の、まったりした現場では、昔から行われてきたとにかく覚える、「習うより慣れろ」の良さがなくなっているような気がするのです。
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